億万長者の黄金律
再読必須の本。
この手の本で出てくる投資家は、だいたいがヘッジファンドに属している。自分も出資してみたいと思う。
ところで、投資信託とヘッジファンドの明確な違いがわかっていないかもしれないな。
億万長者たちの投資哲学、投資手法を一冊に凝縮
と言いつつ、もはや、投資哲学、を超えて「哲学」について語られている。
今の自分に刺さったのは下記の三人だった。ほとんど基本的には、ETF、ビットコインへの投資判断、及び投資を超えたすべての判断の参考にしている。
ジョン・テンプルトン
グローバル・バリュー投資家として認知されている。だけど、頭に残っているのは下記の観点
- 保有株対し、長期的視点を持つ方法
- 意識の重要性
- 人生の指針
これらの要素は、テンプルトンの場合は信仰によってもたらされている。心をすみきらせ、本当に大切なものに意識を集中していれば、短期的な動向に振り回れされることはない。そして、群れを追いかけ回すこともなくなるのだ。
「倹約は自尊心の現れ」だという。これはまさに共感するところで、例えば今、賃貸を探しているけど、とても「収入の25%」の家に住もうとは思わない。一度上げた生活水準を元に戻すのは困難だし、どうせ慣れる。必要最低限で十分だ。
ジョージ・ソロス
ロンドンでの生活などを見ていると、遅咲きというか、不遇の時代が長いので、共感してしまう。
ソロスの場合は、この経験によって群れが如何に脆いか、を身を持って体感している。
「イングランド銀行を潰した男」という異名は有名。その名前からすると狡猾で図太い感じが何となくするが、その手の人物ではない。
欧州為替相場システムからポンドが離脱を余儀なくすると読み、100億ドルの空売りをして、10億ドル稼いで、世界的な有名人になっている。
ソロスは「安定とその敵」において、ISISの活動について
「イスラム国」やアルカイダなどの聖戦テロリストは、西欧社会のアキレス腱に気づいてしまったようだ。すなわち、死への恐怖である。
と言っていた記憶がある。「大勢の非合理性を利用する」というスタンスが見える発言だったと思う。
ピーター・リンチ
最もパフォーマンスが高いファンドマネージャー。この人は人として魅力的というよりは、発言が合理的でわかりやすいし、大衆にも理解しやすいと思う。 個人投資家は下記を守ることで専門家を凌ぐことができる。なぜならば専門家は個人投資家にはない組織上の課題を抱えているからである。
- 少なくとも10倍以上の可能性を秘める銘柄を狙う
- 日々の経験を最重要視する
- プロの話は聞かない
- 退屈なトピックに集中する