ソーシャルメディア四半世紀:情報資本主義に飲み込まれる時間とコンテンツ

高かったけど、少なくとも、今後事あるごとに読み返すべき素晴らしい内容になっている。

気鋭の情報社会学者が2001年から5年おきに計4回、国内主要ネットメディア企業に行った定性調査から各社のユーザーコンテンツ(UGM)事業の勃興盛衰を詳述したネットの産業史的な色合いもある作品。

「インターネットはビックになる」そんな動機から、2000年代前後に人びとはチャンスを探し続けていた。とおもっていたけど、もっとその歴史は重層的だ。

あまりにも考えることが多いので、一旦箇条書きにしておく。あとでもっと文脈を整理したい。

  1. インターネットによるビジネスの発生経緯は多様にある
  2. たいてい、受託開発と自社サイトでスタートしている
  3. ユーザーサイトが拡大するかどうかに、戦略、投資額は関係ない
  4. サイトが発達してからチープ化とアド追加が発生した
  5. サーバーと従業員が主なコストである
  6. 事実に基づいて書かれている
  7. 経営者の考えていることに嘘偽りがない
  8. 先行優位は存在しない
  9. 知識優位も存在しない

以下は整理したいこと

  1. 無意識にこの歴史のアナロジーでBitcoinを考えていることはないか
  2. 現代のルールはこれまでとはどう異なるのか
  3. アドによって出来上がった経済は今も正しいか
  4. 経営者にとっての従業員の位置づけを読み取れているか
  5. インターネット以前からインターネット以降の価値観の変動は具体的にどこだったのか

とかとか。。。まだしっかりまとまってない。読み終わったら。このメモとかも役に立つかも。