ソーシャルメディア四半世紀:情報資本主義に飲み込まれる時間とコンテンツ
高かったけど、少なくとも、今後事あるごとに読み返すべき素晴らしい内容になっている。
気鋭の情報社会学者が2001年から5年おきに計4回、国内主要ネットメディア企業に行った定性調査から各社のユーザーコンテンツ(UGM)事業の勃興盛衰を詳述したネットの産業史的な色合いもある作品。
「インターネットはビックになる」そんな動機から、2000年代前後に人びとはチャンスを探し続けていた。とおもっていたけど、もっとその歴史は重層的だ。
あまりにも考えることが多いので、一旦箇条書きにしておく。あとでもっと文脈を整理したい。
- インターネットによるビジネスの発生経緯は多様にある
- たいてい、受託開発と自社サイトでスタートしている
- ユーザーサイトが拡大するかどうかに、戦略、投資額は関係ない
- サイトが発達してからチープ化とアド追加が発生した
- サーバーと従業員が主なコストである
- 事実に基づいて書かれている
- 経営者の考えていることに嘘偽りがない
- 先行優位は存在しない
- 知識優位も存在しない
以下は整理したいこと
- 無意識にこの歴史のアナロジーでBitcoinを考えていることはないか
- 現代のルールはこれまでとはどう異なるのか
- アドによって出来上がった経済は今も正しいか
- 経営者にとっての従業員の位置づけを読み取れているか
- インターネット以前からインターネット以降の価値観の変動は具体的にどこだったのか
とかとか。。。まだしっかりまとまってない。読み終わったら。このメモとかも役に立つかも。