知識と技術の壁について

何かを創造する過程は思い出すことに近い、とどこかで読んだし、感覚的にもそれは一致する。

だから、知識をたくさんつけるだけでは創造にはつながらない。知識では、思い出す、ないし思いつくには遥かに足りなくて、自然に過去をおもいだすように、なめらかに使えるレベルじゃないと応用は難しい。

これは、テクネーと呼ぶものに近いかもしれない。

テクネーは体で覚え込ませるものであって、実習が必要となる。体で覚えるテクネーは、そのエッセンス部分は言語化することが難しい。

だから、多くの人が知識レベルで認識する内容を、テクネーにおとしてしまっている一部の人々は、信じられないような発明を繰り返す。おそらく当人からすれば、何かを思い出すように、フッと思いつく様々な雑事に過ぎないのだろう。