原爆資料館

GWの長期休暇を使って行ってきた。このご時世、資料館に行く意味なんてほとんど、当然ない。
情報量はインターネットや本の方が多いし、写真だって、生の声だってたくさん聞ける。だけど、それでもいくことには大きな意味がある。

1945年8月9日、このモニュメントの500メートル上空で、原子爆弾は炸裂した。その瞬間に、7万人を超える人々の命が奪われ、最終的には18万人近い人々が苦しんでいる。

周囲を歩くと、いかにも老舗の居酒屋や会社が立ち並ぶが、たった80年前に死の荒野になったその場所がここまで復活しているのは感じるものがある。

一人の命は、地球より重い。その言葉はきれいごとなのか。

人間は組織を作り、物事を記号化することによって発達した。だけどそれによって、死さえ記号化され、そこにビジネスが生まれている。その矛盾に、折り合いをつけることなどできない。