アルトのターンは来るのか

binance trading deskが、August 2019の市況レポートを出していて、興味深かったのでまずはそれを要約する。

Will the Alt Season Come Back?

8月の市場は落ち着いていたと言えるだろう。
BTCは月初めに$12000をつけ、月末には7月末と同程度の$9500程度をつけた。
これだけ見ると、平常運転に見えるが、実はBTCドミナンスは5%上昇し70%に肉薄している。

Arcane Researchによる調査によれば、流動性に注目してみればBTCのドミナンスは既に90%に達しているという見方もある。アルトコインにとっては厳しい時期であり、世間の注目は、"Will the Alt Season Come Back?"に移ったように見える。BTCはdigital goldとして、他のアルトコインと関係なく価格を形成していると言えるが、アルトコインの価格はその各プロジェクトに依存している。
私達は、市場の発展にはアルトコインの発展も必須だと考えている。

OTCデスクは、アルトコイン市場において、売りが買いより優勢であることを観測しているが、驚くべきことに、そこまで大きな差はなかった。
市場コンディションがいいときには、投資家はTOP30のコインや、流動性の低いコインでさえ強い購入意欲を見せていたと言える。BTCに関しては$10000を下回ることはないという認識が見えた。

9月にBTCドミナンスが70%を超えるかどうかは、興味深い。実際、binanceが創設される前から、BTCドミナンスが70%を超えたことはない。
7月のレポートでは、BTCドミナンスは50%〜60%に戻るだろうと述べた。これは、2017年5月から2019年6月までの長期にわたってBTCの優位性が60%を下回ったことも理由の1つである。
BTCドミナンスは、この数字の周りを漂うと思われる。

所感

要約すれば、今はBTCドミナンス上がりすぎだがらアルトのターン来そうだよねってことだろうか。 9/5の時点でもBTCドミナンスは上昇を続けており、70%を超えている。

binanceが信用取引を始めたこと自体がアルトコインバブルの終わりの始まりだと思っているし、今後の市場がこれまで通りに動くかはわからない。

だけど、仮にこの予想がただしかったとすれば、次に来るアルトコインはなんだろうか。

アルトコインの価格はその各プロジェクトに依存している。

という言葉にある通り、価値があるにも関わらず、価格が低いコインが対象になるだろう。 このレポートでも示されているが、価格が下落している中で不当に目立つのはatomである。

atomはcosmosにおけるtokenであるが、それ自体がbinance dexを支えており、そのプロジェクトの将来性は有力であるなかでどう動いていくのか注視したい。