昭和の結婚

自身、結婚したり、結婚式の準備をしたりという中で、「そもそもこの儀式は一体何だ?」と疑問に思うことが多数で、借りてみた。

相手の顔を知らぬまま嫁ぐ花嫁。気に入らない!と理由も告げられぬまま離縁される新妻。相次ぐ、心中事件の悲劇…。結婚とは「家」と「家」のものだった時代、女性にも男性にも自由はなかった。昭和の結婚の諸相を描く、画期的な1冊。

駆け落ちで自殺が相次いだ、とかホテル結婚の歴史とか、なかなか現代からは想像しづらい内容が次々にでてくる。特に印象に残っているのは、「嫁ぐとは「凱旋なき出征」である」という記述。