コピーキャット―模倣者こそがイノベーションを起こす

企業活動におけるイノベーションの重要性は誰もが理解しているはずだ。一方で「模倣(イミテーション)」となると、マイナスのイメージを持たれる方が多いのではないだろうか。だが、アップル、IBM、GE、ウォルマートなど、イノベーティブと思われている企業は、実は模倣の重要性を理解し、かつそれを戦略的に活用しているのだという。

イノベーション(Innovation)と模倣(Imitation)を組み合わせたイモベーション(Immovation)にこそ価値があるという主張を、事例を交えて繰り返し主張される本。

模倣は確かに重要だが、経験則から言って、模倣しようと思ったら対象が息づくくらい近い距離感で感じられないと厳しい。
例えば人の模倣。
自分のプライベートにおけるコミュニケーション手段は、ある人からのコピーで、一定ワークしていると思うが、これは間近でその人の振る舞いを見ているからこそできることであって、仮に書籍にまとめられていたとしても、そのエッセンスの1%くらいしか理解できないと思う。
実際に模倣を実行に移すためには、全身で模倣の対象物を感じられる立場に見をおいたほうがいい。
例えば、あえて競合になるとかが、事業という観点からすればそれに当たるだろう。
そとからフワッと真似するのは、エッセンスが消えてしまって、意味がない。