ご冗談でしょう、ファインマンさん

知人と話していて、年末に仕事のストレスから体調を崩し、結局大丈夫だったと。で、手を抜こうと思ったけれど、仕事が始まるとそんなことはないがしろにしてしまう、、という話だった。

思い出したのが、この本に書いてあったこの概念、「積極的無責任」だった。

リチャードファインマンはノーベル物理学賞を経路積分の概念を提唱したことで受賞している。また物理かって感じで、興味本位で調べたレベルの認識しかないが、

粒子の最初の位置時間と最後の位置時間を指定して、それらをつなぐあらゆる経路を考慮し、それぞれの経路に対して、位相項を足し合わせる(積分する)ことにより量子力学の確率振幅を求める方法である。

っていうもの。ここまで量子力学系のワードがなんとなく身の回りに増えてくると、一回基礎から学んでみたい気もしてくる。まあそれは今回はおいて

積極的無責任

積極的無責任とは

そこで、わたしは自分に言い聞かせるための新たなウソをこしらえた。それは、「自分は無責任な男だ」というものだ。積極的に無責任な態度をとることに決めたんだ。みんなには「ボクは何もしないよ」と伝えたよ。もし誰かに書類審査をお願いされても、「いや、ボクは無責任だから」と答えたんだ。

こんな態度を言う。だけど、これって難しい。本を読めばわかるけど、ファインマンは対人関係が非常にうまくて、ユーモアとかキャラクターを敢えてプロデュースしている。世の中は周りなんて気にしない天才がゴリゴリアイディアを進めていく姿を夢みるけど、現実にはそんなことはなく、うまく周囲とやっていくスキルが相当高い人ばかりだったと思う。

たとえば、ガウディをみに行って彼女と話したのが、「こんないまだに完成しない建築計画をよく周りが認めたよね」っていうもの。よく調べてみるとガウディの周囲への説得の仕方がうまい。例えば、「神はお急ぎになりません」とか。本人は、本当にそう思っていたところと、そうやって周囲を巻き込んでいたところ、両方あったんだと思う。なにか特定の分野を突き詰めるからと行って、関係性をないがしろしちゃいけない。むしろそれはそれをだれよりも大事にすることだと思う。

2018年を振り返ったけど、確かに色々身の周りに変化は起きたが、自分の核になる部分は何も積み重なっている感じがしなくて、2019年はこれをテーマにやっていこうと決めている。